期間終了お礼文
この度、習博【シューハク】へのクラウドファンディング協力、ありがとうございました。
山本ひろきです。
このメールは、習博【シューハク】へのクラウドファンディングへのご協力を頂いた皆様にお送りしております。
皆様のおかげで、目標としていた金額を達成することができ、プロジェクト達成にむけた資金とともに活力をいただくことが出来ました。
本当にありがとうございました。
後日、支援金に応じて
感謝のメール、
サイトへの名前の掲載、
ステッカーの送付
を順次進めさせていただきます。
よろしくお願いします。
以下、私がこのプロジェクトをはじめようと思ったきっかけと今後の展望を書こうと思います。長文となることが予想されますが、お時間の許す方はぜひ御覧ください。
私は小学校1年生から空手道をはじめました。
今になって振り返ると、教職に就いたことも、今回のプロジェクトを立ち上げることもここから始まった原点となりました。
友だちに誘われてはじめた空手道でしたが、継続することで高校生の時には、ありがたいことにインターハイにも出場することができました。
そんな空手を続けられたのは両親のお陰だと思っています。長い空手人生の中でも、なんとなく嫌になり、飽きてしまったこともありました。「空手に行きたくない」と駄々をこねることもありました。
しかし、そんなときに母親は手を引っ張ってでも空手につれていきました。「自分からはじめたいといったものは最後までつづけなさい。」と。
高校のときには父親は誰よりもインターハイへの寄付金を集めてくれました。関係する仕事仲間や得意先にまで声をかけ、僕の背中を押してくれました。
僕の人生の原点を作り、支えてくれた空手と両親には感謝してもしきれません。
そして、そこから「自分がやりたいと思ってはじめたものを突き詰める」という大切なものをもらったような気がしています。
高校のときには、空手の面白さと同じように面白く、時間を忘れられるものを見つけます。「ハマった」といってもいいかもしれません。高校2年でそれに「ハマり」、卒業するまで毎日2時間以上やり続けました。ときには、授業そっちのけで集中していました。
時間を忘れられ、「ハマった」もの。それは「数学」です。
その面白さは尽きることがなく、長時間でも苦にならないものでした。
人によって解き方は違っても、答えは一つになる。どんな考え方をしても、十人十色の解き方を受け止めてくれ、正解にたどり着く快感をくれた数学は、今の僕の人生に大きな影響を与えます。
大学進学が近づき、「数学の面白さを伝えたい」という思いのもと、数学教師を目指しはじめます。教職を取るのは楽ではありませんでしたが、空手で培った「自分がやりたいと思ってはじめたものを突き詰める」ように数学以外の勉強にも精を尽くすことが出来ました。
無事に教員採用試験に合格し、中学校教員としての船出をはじめます。
「数学の面白さを伝えたい」という思いのもと、毎日汗を流します。
そのうち、自分の人間としての未熟さ、伸びしろにも気づき、生徒とともに成長することができる、教員としての職の素晴らしさも感じはじめます。
今年で教員人生7年を過ごしたことになります。この仕事でたくさんの学びをいただき、たくさんの良い先生方、生徒に出会うことができました。
その中で、自分の中に疑問も芽生えはじめます。
それは、自分が空手を部活動として受け持っていないことから端を発したものでした。
空手の部活動顧問として働いていれば、授業だけでなく、部活動も時間を忘れて没頭していたことと思います。
しかし、7年間教員をしていて、空手の顧問をすることはなく(空手の部活動をしている学校に赴任していなかったこともありますが)、専門でない競技の顧問を任せてもらい、専門でないなりに時間と労力をかけて関わらせてもらいました。
その中で、芽生えた疑問。それは
「部活動は学校現場を苦しめていないだろうか?」
というものでした。
今、学校では希望しなくとも部活動顧問を任されます。
強く希望すれば、部活動顧問を外れることも出来ますが、職場の先生方からは白い目で見られることは想像に難くありません。
そして、部活動顧問をすれば、勤務時間は必然的に長時間勤務になり、土日の休日も削られることとなります。
先程も言ったとおり、それが自分の専門の競技であれば部活動は生きがいになり、苦にならずに続けることができるでしょう。しかし、僕だけでなく、多くの先生方は専門の競技ばかりできるわけではありません。
そのために自分の時間が削られています。
「部活動は学校現場を苦しめていないだろうか?」
もちろん、部活動だけが長時間勤務の要因ではありません。
しかし、部活動が時間だけでなく、精神的に負担になっている場合が多くあることも事実です。
なんとか専門でない部活動顧問が部活動の重荷から開放される方法はないだろうか、と思い、勉強をはじめました。様々な書籍を読み進めるうちに、自分の中に部活動での新たな理想像が出来はじめてきました。それは
「学校の中の部活動から、地域のクラブチーム(習いごと)へ役割を授ける」
ということでした。実質、今は部活動が「格安スポーツ(文化)教室」になってしまっています。部活動の大会も、部活動の練習も、学校の手を離れて地域へ任せられるように変化していかなければならないと考えています。
おそらく、僕が何もしなくとも時間が経てば行き着く形へ部活動教育は変化していくと思います。しかし、それまで専門でない部活動顧問は我慢し続け、時間をやり過ごしていかなくてはいけないのでしょうか。
1日でも早く教育現場の時代を進める。
今はこの思いが僕の原動力となっています。できることは限られていますし、発信力も弱いことを知っています。しかし、このメールを受け取った皆さんからの後押しを受け、習博【シューハク】の活動を進めていこうと決意を新たにしています。
これからも、応援をよろしくお願いします。